夏バテ2

(蒸し黒豆:スーパーで売っているもので、ほんのり塩味が付いています。おやつ代わりに手軽に食べられます。黒豆は、利水効果が高い他に、血の巡りも良くしてくれるので、くすみ肌にも効果があります。)


 夏バテに効く食材は沢山あります。

でもどれを食べても効くのかというと、

そうでもありません。

元々の体質や原因が違えば夏バテのタイプも違い、効く食材も対処も違ってきます。


本日は「湿邪タイプ」です。

 体内に湿が溜まるタイプ


原因

 中医学では、体に良くない影響を及ぼす要因を「邪気(じゃき)」と呼んでいます。

梅雨や夏で高温多湿になると、湿気は体の中にも入り込み邪気となります。これを「湿邪」と呼びます。

元々むくみやすい人、胃腸が弱い人は、特にこの湿邪の影響を受けやすく、常にむくんでいる人は益々むくみ、胃腸が弱い人は虚弱が進みます。

また、熱を持ったジュクジュクした湿疹がある場合は悪化します。

このタイプの人の体の中は水はけが良くない状態になっています。


症状

むくみ(特に足)・体が重だるい・頭が重い・胃もたれ・吐き気・嘔吐・食欲不振・軟便・下痢・口の中が粘るなど

 

食材

 湿邪タイプの人には「尿として余分な水と湿を排泄する」食材を選びます。

<水と湿を取る食材:大豆もやし・ハトムギ・えんどう豆・黒豆などの豆類・アスパラガス・きゅうり・さやいんげん・セロリ・高菜・とうもろこし・冬瓜・豆苗・白菜・パセリ・レタス・すいか・さくらんぼ・パイナップル・海藻類・緑豆春雨・あさり・白身魚・うなぎなど>

 

養生

 消化しきれなかった食べものは、余計な湿気となって体内に溜まります。上で挙げた症状がある時は、脂っこいもの、甘い物、味の濃いもの、刺し身や生野菜などの生もの、冷たいものの食べ過ぎに注意しましょう。

湿邪タイプの人は冷えのある人もいます。

湿を取る食材は体を冷やすものが多いので、

冷えを感じる人は、生姜や長ネギ、紫蘇など体を温める食材を一緒に摂って体が冷えに傾き過ぎないようにバランスを取ってください。

気管支炎、喘息、リウマチなどの持病のある人は、湿邪を放っておけば時季をずらして秋冬に症状が重くなります。夏の間に生冷飲食を控え、温かい飲食でお腹を冷やさないように意識しておくと症状は軽く済みます。

Cook & Bake Kamakurayama

鎌倉山の薬膳教室

0コメント

  • 1000 / 1000